APECとはアジア太平洋経済協力会議の首脳会議のことを指します。会議が開かれるのを前に、開催地の中国・北京では、大気汚染などを改善するため、11月3日から市内に乗り入れる車の数が制限されています。
北京では、11月10日からAPECの首脳会議が開かれる予定、アメリカのオバマ大統領をはじめ各国の首脳が参加する予定です。それを前に、北京市は、PM2.5や交通渋滞を改善しようと、3日から、バスやタクシーなどを除き、市内を走ることのできる車を1日ごとにナンバーの末尾が偶数か奇数のどちらかの車に制限を出しています。
幹線道路沿いの電光掲示板には「きょうは偶数ナンバーは走行できない」と表示され、注意が呼びかけられています。
北京では、先月も一時、大気汚染物質PM2.5の24時間の平均濃度が1立方メートル当たり400マイクログラムを超えて最も汚染がひどいレベルに達し、張高麗副首相が「APECの期間中の大気の質の保障は極めて重要な仕事だ」と危機感を示しました。
北京市では、APECに合わせて、車の規制のほかに、北京市内のすべての建設工事や一部工場の操業の停止、それに、閣僚会議が始まる7日からは政府機関や学校などを臨時に休みとする措置を取ることにしています。
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